利用するにあたっては、買取型と保証型とで注意点が異なります。
事前によく確認しましょう。
最大の注意点は、買取型を利用できるのが、
取引先との契約書に債権譲渡を禁止する条項が記載されていない場合のみだという点です。
得意先と交わした契約書を確認してみましょう。
そして、買取型を利用する際には、
2社間と3社間の違いを十分に理解しておく必要があります。
その上で手数料の負担、取引先との関係を考慮し、
自社の状況に合わせて選択しましょう。
資金調達が目的なのであれば、ビジネスローンの金利などとの比較、
検討してもよいかもしれません。
保証型の大きな注意点は、売掛債権の現金化が遅くなる場合があることです。
保証型は保険と同様の仕組みのため、
保険でいう事故(保証型のファクタリングでいえば「倒産」など)が発生して初めて、
キャッシュを受け取れるのです。
厳密に言えば、サービス提供会社が、売掛金の回収が不能であると判断しないかぎり、
保証金をもらえないというわけです。
保証型のサービスでは、支払遅延で保証金が受け取れるものもありますので、
よく比べてみましょう。
建設業界に限りますが、
保証型の場合は国土交通省による「下請債権保全支援事業」の
制度により4、保証料が割安になる可能性があります
(取引先が経営事項審査を受けていることがこの制度を利用できる条件となります)。
サービス提供会社に相談する際は、この制度の対象であるかを確認しておくことをおすすめします。
ファクタリングを上手に活用すれば、
売掛金の回収に不安がある取引先とも付き合いが続けられます。
また、資金繰りに行き詰まり、金融機関の融資が期待できない場合でも、
切り抜けられるかもしれません。
資金繰りの不安を解消する有効策として、活用を考えてみてはいかがでしょうか。